- 吉村 聖一
あなたでも簡単にサルコペニアの診断ができる3つの方法!!

サルコペニアという言葉をご存知だろうか?
わかりやすく説明すると
高齢社会となってから
今年1月時点での要介護認定者は
640万人を超えている。
その原因を調べると
後期高齢者(75歳以上)で
もっとも多い症状が
心身の衰弱状態(フレイル)と言われている。
正確な国際統計分類ではfrailtyと診断されている。
フレイルは
筋肉の衰弱が大きな原因で生じるという
筋肉の衰弱とは何か?
ここで
筋肉の衰弱=サルコペニアへとつながります。
サルコペニアの特徴は
①筋力減少
②筋肉量減少
③歩行速度減少
が特徴的である。
皆さんは細くでひょろひょろ歩いている老人を
今イメージできたのではないだろうか。
フラフラして,
いつ転ぶかわからないような方。
その方が
サルコペニアとなっている老人だ。
しかし,
全てがひょろひょろしているかといえばそうではない。
ぽってり太っていても
歩く速度が遅く
筋力と筋肉量が低下している
小太り老人の方がいる。
体格はしっかりしているように見えるので
それなりに筋力があるのだろうと勘違いしやすいが
実は
全く筋肉がない
という結果になる方が多く存在する。
ではどうしたら
「この人はサルコペニアだ!!」
と診断できるのだろうか?
医者じゃないと診断はできない?
いいえ,
今からお伝えする3つの方法で
診断ができるのです。
方法① 筋力:最大握力を知ること!
男性26kg未満
女性18kg未満になっていないか確認
方法②歩行速度0.8m /秒未満で
歩行していないかチェック!!
10m歩行が一般的な計測なので
10mを12.5秒以上で歩行していないか確認
方法③筋量:四肢筋量BIAで計測!
SMIが男性7.0kg/㎡未満
女性5.7kg/㎡未満になっていないか確認すること
①の握力は

👆握力計があればささっと評価できる。
値段は
安いのであれば
1900円からある!!
素晴らしい!!
②の歩行速度は

👆のストップウォッチがあれば計測可能だ。
あとは10mのラインを引き
そこを歩けば評価可能。
1000円もあれば購入できる。
③のBIAですが・・・。

一般人が購入できるのは
このタイプ。
体組成計という。
値段は
約6万円です😨
少し高いと思われるだろう。
古いタイプで
四肢の筋力が分けて
計測できるが
1万くらいで出ている。
研究で使用する
BIAは
300万円(゚∀゚)
そして
SMI(骨格筋量)という数値を
算出する必要がある。
方法としては
右手・左手・右足・左足の筋量を
体重の二乗で割ることで
SMIを知ることができる。
私も計算しましたが
SMIが8.7kg/㎡だった。
一般的には
男性7.0kg/㎡未満
女性5.7kg/㎡未満
だと筋量がなく
サルコペニアに当てはまるようだ。
最低限の①〜③を
安く購入(中古品を購入)すれば
1万と数千円で揃えることができ
評価することが可能だ。
機材を集めて
自分を評価
さらには家族・親戚を評価し
「あなたはサルコペニアだ」
と説明し
相手を少し驚かせ
運動習慣を作るように促してはいかがだろう
声かけするだけで
運動器の予防になるのだ。
ちなみに👆の3つの方法は
アジア人の診断基準(AWGS)での判定方法。
日本人の場合は
欧州基準ではなく,
体格の近い
アジア人の診断基準(AWGS)が適しているよう。
次回は
サルコペニアとわかった後に
どのように予防や治療をすべきか
考えていこう
では
行動行動