- 吉村 聖一
慢性疼痛について学習し痛みを軽減しましょう

昨日のブログでは
3ヶ月以上続く慢性疼痛に対しては
・認知,自動思考
・感情(情動)
・行動
・身体状況環境
👆が複雑に絡んでいることをお伝えしました。
具体的に
認知,自動思考ってなんだろう?
という疑問を
解決して行きましょう😄
自動思考(認知)と感情・行動について
①出来事:少し長く歩いたら痛みが増強してしまった⤵︎
↓
②自動思考:歩くことは危険だ🙀歩けない😨自分はもう何もかもできない😫
↓
③行動:過剰に安静にする
感情:恐怖 絶望感
身体反応:筋緊張亢進 全身のだるさ
👆のように
痛みにより
精神的に追い込まれ
過剰に安静にし
行動できず
恐怖と
緊張亢進による全身の倦怠感が
蓄積していくようです。
家で寝たきり
引きこもり状態ですね。
周囲からは
「あいつなんで引きこもってんの?」
「やる気がないんだ」
「痛いとか言って働きたくないんだろ?」
と思われるリスクが高いです。
慢性疼痛とは
社会的に追い込まれるリスクがあり
非常に危険だと思いませんか?
だから,
痛みは
放置してはいけないのです。
また,
慢性疼痛は
少しずつ脳を変化させてしまうようです。

特に
快感消失が問題視されています。
快感には
動的快感と静的快感があります。
動的快感:ドパミン系 オピオイド系 交感神経系の亢進により得られる過活動・運動
静的快感:オキシトシン オピオイド系 副交換神経系の亢進により得られるリラック・スローライフにおける悦び
本来人は
楽しむの楽ではなく
楽を味わう=静かな幸せ
が非常に大切なようです。
画一的な集団教育
競争社会
資本主義社会
貧富の格差
労働格差
SNSによる情報過多
など,多くの影響があるため
特に慢性疼痛を持っている人は
ものすごく頑張っている人が多いのです。
真面目で
心優しく
頑張り屋さんで
不器用だけど努力する
そんな人ほど
頑張りすぎて体に無理させている人が多いのです。
そんな頑張り屋さんが
慢性疼痛になってしまう。
でも,出来上がってしまった真面目な性格から
痛みがあっても頑張ろうとする。
しかし,
慢性的な痛みが
脳内を変化させ快感消失(anhedonia)になってしまう。
快感消失すると
静かな幸せ=楽を味わうことができなくなる
ホッとする時間ができなくなるわけですよね😭
体はリラックスできず
性格は頑張り屋さんのままなので
頑張ってしまう・・・。
筋肉は過活動による筋骨格系の疲弊⤵︎
同じ姿勢の持続による筋の伸展あるいは拘縮の発生が起きてしまいます。
体が硬くなって
痛みもあって
辛いのですが
緊張を高め続けて交感神経を活発にしていることで
なんとか動的快感を得ながら生活を続けます。
そんな
過緊張な人が
少し休憩すると
交感神経が低下するので
休憩により疲労が悪化すると考えてしまいます。
「休憩するといたみが出やすい」
「私は働き続ける,動き続けることが正解なんだ」
と認識してしまい,休みを取らなくなるのです。
「私は働いている時の方が調子がいい」
という方が本当にいるのです。
その方,結局痛みが悪化し
最終的には手術するしかない状況に追い込まれていました😢
頑張り屋さんの慢性疼痛患者さんは
安楽(静的快感)を覚える時間の減少
が問題です。
ホッとする時間
ゆったりとしてリラックスする時間
スローライフ
この時間を作れていないのですね。
静的快感が得られないため
次第に心身が疲弊してきます。
心身が疲弊してくると
最終的には
動的快感を得るための意欲も低下していくのです😓
そして・・・
抑うつ・引きこもり状態となります😭
以上の説明から
「慢性疼痛って,ただ痛いからそこに対して薬や手術を行えば治るものじゃないんだ😟」
と,ご理解いただけたのではないでしょうか?
だから👇

のような
認知行動療法に基づく
いきいきリハビリノートが
あるようです。
明日は
慢性疼痛に対する
主な認知行動療法について
一緒に考えてみましょうね😌
静的快感を日常生活内で
作ることができるように
少しずつで良いので
考えて行動していきましょう。
行動行動